home
***
CD-ROM
|
disk
|
FTP
|
other
***
search
/
FM Towns: Free Software Collection 4
/
FM Towns Free Software Collection 4 - Disc 2.iso
/
wstype
/
wstype.doc
next >
Wrap
Text File
|
1991-10-19
|
14KB
|
282 lines
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★ ★
★ WSType Version 1.0 ★
★ ★
★ 取 扱 説 明 書 ★
★ ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
《 概 要 》
このソフトは、マルチウィンドウ型のテキスト表示ツールです。
ウィンドウは仮想画面 (横1024 X 縦512) 上に最大 128 個まで開くことが
出来ます。
背景には TIFFファイル、タイリング、1色ベタ塗りなどが選べます。
テキスト表示はタブ長や改行幅を好みに合わせ変えることが出来ます。
エラー時の警告音としてPCMサウンドファイルを指定できます。
《 特 徴 》
操作はマウスを用いて行います。
画面構成はある程度TownsMENUに似せていますので、
慣れるのは早いと思います。
《 起動前の準備 》
取り立てて準備することは特にありません。TownsMENU上で「WSTYPE.EXP」を
左ダブルクリックすれば起動されます。
ただし、後述する起動時オプションを指定する場合は、アイテム登録を行い
パラメータを記述するか応答ファイル(後述)を作成してください。
《 基本操作 》
ここではおおまかな操作方法を説明します。
まず、見たいテキストファイルをオープンします。
画面上部のメニュー「ウィンドウ」中のサブメニュー「開く」を選択します。
するとファイル選択用のウィンドウが表示されますので、目的のファイルが
格納されているディレクトリに移動し、スクロールバーを使ってファイル名が
表示されたら、そこへマウスカーソルを持っていき左クリックしてください。
これで、テキストファイルがオープンされるはずです。
これと同じ方法を繰り返せば、最大 128個までのテキストをオープンできます。
これからは、このテキストが表示されているウィンドウを「テキストウィンドウ」と
呼ぶことにします。
次に、テキストウィンドウの各部分について説明します。
まず、スクロールさせるには2つの方法があります。
スクロールバーを使う方法と、Townsではおなじみの猫の手スクロールの
まがいもの「てのひら(掌)スクロール」です。
スクロールバーについては、他の多くのソフトのものと大差無いと思いますので、
ここでは省略させていただきます。
てのひらスクロールは、ウィンドウ上のテキストが表示されている灰色の部分
にカーソルを持っていき、そのまま左ボタンを押してドッラグさせると
その方向へスクロールするというものです。上下左右に反応します。
(てのひらスクロールの名前の由来は、猫ほど爪が立たないために、)
(滑ってしまうからです。(^_^) )
次に、ウィンドウを拡大(縮小)したり移動させる方法です。
ウィンドウを移動させるには、カーソルを上部の水色の部分に持っていき、
マウスをドッラグしてください。拡大(縮小)させるには、右下の濃い灰色の
部分で先程と同様にドッラグしてください。
また、ウィンドウを拡大・縮小・移動させてしまった後で元に戻したい場合は、
右上の濃い灰色の部分(★の右隣)で、左クリックしてください。
次に、テキストの表示方法を変更させる方法です。
右上の「★ボタン」で左クリックすると、その付近に「表示方法の変更」と
書かれたウィンドウが開かれますので、設定を終えたら「実行ボタン」を
左クリックしてください。(途中で取り消す場合は左上の「×ボタン」を
左クリックしてください。)少し時間がかかる場合もありますが、これで
変更されます。
最後に、ウィンドウを消去させる方法です。
左上の「×ボタン」を左クリックしてください。
また、複数のウィンドウが開かれていて、目的とするものが他のウィンドウに
埋もれてしまっている場合でも、その一部分を左クリックすれば、
手前に表示されます。(完全に埋もれてしまっている場合については後述します。)
以上で、テキストウィンドウについての説明を終わります。
しかし、これから説明する各々のウィンドウにも共通な部分があります。
ウィンドウの操作を直ちに終了する(消去する)場合は「×ボタン」を左クリック、
移動させる場合は上部の水色の部分でドッラグする、などです。
《 メニュー別操作説明 》
この節では、メニュー別に現れるウィンドウについて説明します。
以下では、“メニュー「ウィンドウ」中のサブメニュー「開く」”という表現を、
“[ウィンドウ]→[開く]”というように表記します。
・[ウィンドウ]→[開く]
このメニューは、新たなテキストウィンドウをオープンするときに選択します。
まず、ファイルを選択するためのウィンドウ(ファイルセレクタ)が現れます。
ここでは、このファイルセレクタについて説明します。
ファイルセレクタには標準型とワイド型の2種類があります。
この2種間を切り換えるには、ウィンドウ右上のボタン(★ボタンの右隣)を
左クリックすれば、交互に入れ替わります。
ワイド型では、カレントドライブのツリーディレクトリも表示されますので、
これでカレントディレクトリを移動することもできます。
また、ファイルを表示する順番をソートするには、右上の★ボタンを使います。
メニューバーと同じようになっていますので、好みのものを選択して下さい。
また、CD-ROMドライブにおいてツリーディレクトリを表示するには
かなりの時間を要します。途中で中断させたい場合は、マウスの右ボタンを
クリックして下さい。(代わりの木が表示されます。(^_^))
・[ウィンドウ]→[呼び出し]
このメニューは、複数のウィンドウが開かれていて、目的とするものが
埋もれてしまって見えないという状況のときに選択します。
ここで本来の説明に入る前に、仮想画面とビューについて説明します。
(Townsには様々な画面モードがありますが、このソフトで使用している)
(画面モードについての説明です。 )
Townsの画面は、実は横1024ドット×縦512ドットと、とても広い作りに
なっています。この広い画面のことを「仮想画面」といいます。
ところが、ディスプレイは横640ドット×縦480ドットしか表示できないために、
仮想画面の一部しかディスプレイ上で見ることが出来ません。
例えれば、ひろ~い仮想画面を横640×縦480の窓から覗いているような
ものです。この“横640×縦480の窓”のことをビュー (view) と呼ぶことにします。
起動直後には、このビューは仮想画面の左上に位置します。
ビューは任意に移動することが出来ますが、後で説明します。
以上で仮想画面についての説明を終わります。
(この説明で頭が混乱された方、ゴメンナサイ。(^_^;)
話を元に戻します。
このメニューを選択したあとに表示されるウィンドウを「呼び出しウィンドウ」と
します。このウィンドウの右半分に表示されているものは、現在オープン
されているテキストウィンドウのファイル名一覧です。
左半分が仮想画面を縮小して表示したもので、点線で示した枠が現在の
ビューの位置です。ファイル名上で左ボタンを押せばそのファイル名と
該当するウィンドウの位置が反転表示されますので、目的のところでボタンから
指を放して下さい。直ちに呼び出しウィンドウがクローズされ指定した
ウィンドウが呼び出されます。ビュー外のウィンドウが指定された場合は、
同時にビューもそれに合わせて移動します。
分かりづらいと思いますので、試行錯誤を繰り返してみて下さい。
・[ウィンドウ]→[整理整頓]
そのものズバリ、あちこちに散らばったテキストウィンドウを画面上に綺麗に
並べ変えるものです。開かれているテキストウィンドウの数が9個以上の場合は
仮想画面いっぱいに展開します。そうすると、ウィンドウの一部が画面上から
はみ出ているものができてしまいます。操作しようとするウィンドウは画面内に
すっぽり収まっていないといけませんので、このままではこのウィンドウを
操作することは出来ません。こういう場合は、そのウィンドウ上でマウスを
左ダブルクリックして下さい。そのウィンドウが画面内に収まるように
ビューが自動的に移動します。
・[ウィンドウ]→[すべてを閉じる]
現在仮想画面上に開かれているすべてのテキストウィンドウを閉じます。
・[設定]→[表示方法]
ここで設定したものは、これから新しく開かれるテキストウィンドウに対して
有効です。既に開かれているウィンドウに関しては、前述の方法を用いて下さい。
この設定のために出現するウィンドウは両者同じものです。
・[設定]→[スクロール]
テキストウィンドウにおいて、スクロールバーを用いて画面をスクロールする
際のスピードを指定します。なお、この設定は縦方向にのみ影響します。
・[設定]→[警告音]
エラーなどが起こった際の、警告音の種類を設定します。
ビープ音(ピー♪)を指定する場合は「BEEPボタン」、
音を消す場合は「なしボタン」を左クリックして下さい。
PCMサウンドを指定する場合は、まず「サウンドファイル名」と書かれている
横に細長い枠内で、マウスを左クリックします。すると、ファイルセレクタが
現れますので、システムソフトウェアなどに収録されているサウンドファイル
(拡張子が .snd のもの)を選択します。次に、鍵盤で音程を選び、
音量を好みに合わせて、最後に「PCMボタン」で左クリックします。
・ビュー移動ボタン
これは、画面左上のプレゼントボックスが描かれているボタンです。
このボタンで、任意にビューを移動することが出来ます。
まず、このボタン上でマウスの左ボタンを押し、1秒ほど待ってから
マウスを動かして下さい。この間ボタンは押し続けて下さい。
位置が決まったらボタンから手を放して下さい。
・ヘルプボタン
このウィンドウには、起動時オプションや簡単な補足説明が書かれています。
このドキュメントと共にお読み下さい。
・終了ボタン
WSTypeを終了するときに左クリックします。確認を求めてきますので、
そのまま終了する場合は「実行ボタン」を左クリックして下さい。
《起動時オプションについて》
起動時オプションには、主に次の2つの役割があります。
・起動後、直ちにオープンするテキストファイル名を指定する。
・各設定(例えば、警告音の種類など)を起動時に指定してしまう。
このオプションを指定するには、TownsMENU上でアイテム登録を行い、
「パラメータ」の項に記述して下さい。
しかし、この方法では余り多くのオプションを記述できないので、必要な場合には
以下の方法を用いて下さい。
まず、テキストエディタなどで以下のように書きます。(一例です。)
+―――――――――――――― 「wstype.rsp」 ――――――――――――――+
|/bg-tile q:\tile\tile3.t16 9 |
|/wa-pcm q:\fj\se\hogaku\samisen.snd |
|\wstype.doc \readme.doc |
+―――――――――――――――――――――――――――――――――――+
このファイルを応答ファイルと言います。ファイル名を「wstype.rsp」として、
ルートディレクトリに置いたとします。そして、TownsMENUで
「wstype.exp」をアイテム登録し、「パラメータ」の項には、[@\wstype.rsp]と
記述します。なお、応答ファイル名は何でもかまいませんので、パラメータの
項に記述する一般的な書式は、[@<応答ファイル名>]となります。
応答ファイル名は、フルパスで記述すれば間違いはないと思います。
このファイル名を間違えると起動できません。
次に、種類別にオプションを示します。並べる順序は問いません。
◆テキスト表示方法
/tabm {0|1} タブ記号表示の有無(1:表示 0:非表示) (0)
/crm {0|1} 改行記号表示の有無(1:表示 0:非表示) (1)
/tab {1|2|4|8} タブ長 (8)
/lg {0~4} 行間隔(0: 0 1: 文字の大きさの1/8 2: 1/4) (2)
(3: 1/2 4: 3/4 )
/lc {0|20~500} 横幅(0 のときは、ウィンドウ幅と同じ) (80)
〈例〉/tab 4 /lc 200
以上のように指定すると、タブ長が4、横幅が200桁となります。
他のものは、右端の括弧内の値が採用されます。
◆背景画
/bg-tiff <ファイル名> TIFFファイル
/bg-tile <ファイル名> <番号> タイルファイル
/bg-beta <色番号> 1色ベタ塗り
背景には、上の3つの中から選ぶことが出来ます。
TIFFファイルは16色のもののみ、読み込むことが出来ます。
タイルファイルは、システムソフトウェアの「\fj\tile」ディレクトリ中の
拡張子が .t16 のものを選んで下さい。番号は 0~15 の間で選んで下さい。
また、画面構成の関係上、正しく表現されない色があります。
◆スクロール
/scspd {0~4} スクロールスピード (2)
スクロールスピードを指定します。0 が最高速となります。
◆警告音
/wa-beep ビープ音
/wa-pcm <ファイル名> PCMサウンド
警告音を指定します。どちらも指定しなかった場合は、音を出しません。
◆ファイルセレクタ
/fcap {0|1} 0: アルファベットは小文字で表示 1: 大文字 (0)
/fsort {0~3} ソート方法(0: ソートしません 1: 種類別) (0)
(2: 名前順 3: 作成日時順 )
/fwide {0|1} 0: 標準 1: ワイド (0)
◆その他
/m 終了時にMS-DOS画面へ(通常は指定しません)
頭に / の付かないものはテキストファイル名と見なします。
《 参 考 》
・動作確認 FMTOWNS モデル1
内蔵ディスクドライブ:2基 メモリ:2M
Townsシステムソフトウェア V1.1L30
・開発言語 GNU C Compiler (GCC) Version 1.39
GNU Assembler (GAS)
・参考著書 FMTOWNSテクニカルデータブック アスキー
日本語MS-DOSプログラマーズリファレンス 富士通
また、NIFTY-Serve FFMPRO フォーラムに掲載されている発言やライブラリは
大変参考になり、感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。
《 使用範囲 》
このプログラムの配付は自由になさって結構です。ただし、ネットに転載する
場合は、ご連絡下さい。
その際、プログラムの一部を改造して配付するようなことはしないで下さい。
店頭でのデモンストレーションなども自由です。
《 あとがき 》
このソフトは、フリーソフトウェアコレクション4に投稿しようと思い
作成しました。しかし、このドキュメントを書いている今、既に締め切りを
1週間近く過ぎています。ですから、十分にデバッグ出来ていなかったり、
このマニュアルにも不備な点があるかと思いますので (^_^;
何かありましたら私のところまでメールを送って下さい。
NIFTY-Serve ID:NBC01332 笹川 泰宏
(ハンドル名:ささがわ)